光合成
2004/05/06 (木)

hare.gif 今日は朝から快晴。

ゴールデンウィーク明けだけれど
皆さんちゃんと通勤・通学していらっしゃるようで
nojoへの道中たくさんの人をお見かけする。

みんなえらいなぁ。五月病流行の兆しはない様で。
五月病は大学生だけかな。

水遣り。
今日はだいぶ大きくなってきた苗たちに灌水代わりに
液肥1000倍をやる。

相変わらず雑草君たちはすごい。
いったいどれだけの種子を抱えているのだろうか、この土は。

毎日抜いているのにどんどん発芽してくる。

一度雑草が繁茂してしまった畑の場合、
雑草種子の大部分を畑からなくそうと思うと、
雑草が生長して花を咲かせ種をばらまく前に、耕すか、除草する、それを何年も何年も
繰り返さねばならない。

耕すと、これまた困ったことに土の下奥深くに眠っていた
種子が陽の目を浴びて、また発芽してくるのだ。

そうこうしているうちにも、風などにより絶えず外からは
種子が舞い込んでくる。


要するに雑草種子を根絶することはほとんど不可能。

そりゃあ、除草剤をまけば楽かもしれないけれど・・・。

僕自身は、雑草が伸びすぎて作物の光合成を阻害するとか
栄養を横取りしすぎるとかでなければ、
多少雑草を伸ばしておいても構わないのではないかと思う。

なぜなら、多少雑草をはやしておくことで土の過度の乾燥を防げるし、
害虫の住処になるかもしれないけれど
逆にその害虫の天敵の住処にもなるはずだし、
種類によっては緑肥代わりにもなる。

実際、nojoのアスパラ畑でも技官さんたちが
草引きをしたとたんアブラムシがアスパラに大量に
つくようになった。

技官さんも、今まで雑草についていたやつが
居場所がなくなってついているんだよ、とおっしゃっていた。

確かに、雑草は管理の手を緩めると・気を抜くと、
猛烈にはびこるし、病気を持ち込むといわれるし、
害も多いのかもしれないけれど、きっとうまく
共生できる方法があると思う。

広い畑に栄養万点の野菜だけがあったら
そりゃ虫たちも寄ってくるでしょ。当たり前。

将来はこういう生態系をうまく利用した栽培方法を
研究したいなぁと思うのだけれど、
こういう研究は非常に難しい。

関連要素が多すぎて科学的に証明するのが難しい。

でも、やりたいんだよねぇ。
自分の手で色々栽培しながら。


とりあえず、そういうことをする前に
自分の武器となるもの(研究手法とか)を
身につけなければ話にならない。

とにかく今は先生や技官さんのもとで修行だ。


細かいおそらくハーブたちであろうという双葉たちが
だいぶ目立つようになってきた。ファイト!


かなり古いきゅうりの種があって、以前ポットにまいても発芽しなかったので
もう使えないんだろうなぁと思いつつ、捨てる前に
一つくらいでるかなぁと袋の中の残りの種を
全部濡れ紙タオルの上において発芽試験をしていたら、
あろうことかどんどん発芽してくるじゃないの。

参ったなぁ・・・。もうだめだと思って新しい種を買って植えちゃってるのに。

その数約10。しかも地這いきゅうりときた。
今加賀節成と四葉きゅうりがすくすく育ってるのになぁ。

まぁいいや、もりもり食べる、もしくはおすそ分けする、もしくはお漬物だ。

しかし育てるのが・・・収穫もすごいだろうなぁ。
研究室のみんなを動員するぞ。

紙タオルの上ではあまりにかわいそうなので
ポットに移植する。


あぁやっぱり先生に怒られそう・・・。


昨日移植したTigerella, Brack Russianたちに
1000倍液肥をやる。

見たところでは根を切ってしまったものも大丈夫そうだ。
技官さんもトマトなら大丈夫だよとおっしゃっていた。

よかった。


ルッコラにも水遣り。今のところしっかり立っている。


先日先輩にありかを教えていただいたスペアミントと
ペパーミントを挿し木用に少し拝借する。

研究室の横の開拓急造花壇に挿し木する。
ハーブゾーン(混沌ゾーン?)を作るぞ。


ジャガイモは植えつけてから相変わらず変化がない。
やっぱり遅すぎるからかなぁ。

日陰においていたのだが日向に出してみる。
なんて適当な・・・。


今日は昼から京都で講義。
出発までに高校のクラスメートに、約束した
アスパラをゆうパックで送るため荷造り。

簡単な手紙を書いて・・・、郵便局に出しに行く。
ちゃんとつくかなぁ、ちょっと不安。

帰ってきて京都に出発。
少し前から車窓の畑の様子ばかり気になってしまう。

前は新聞とか本とか読んでいたんだけどなぁ。
結構電車に乗っているわずかな時間でも本というのは
読むことができるもので。

でも車窓から畑に限らず外を眺めるのも楽しくて。
今は新緑が美しい。


京都の町を自転車で走る。
もうかなり暑いくらいになってきたけれど、
まだ走っていて風が心地よい。

キャンパスに近づくと、多少人が減っているかと思ったけれど
まだまだフレッシュな皆さんがわいわいがやがやと
たくさんいらっしゃった。

構内が閑散としてくるのはもっと暑くなってからのようだ。

春だしいい気候だしみんな外に繰り出してくるのだろう。

図書館に行って論文のコピー。
あぁなんだか山のようにある。
本当にこれだけ読むのだろうか?

とりあえずコピーすると勉強した気になるから不思議だ。
未読の論文はたまるばかり。


今日の講義は光合成について。

僕は生物を勉強していないので本当にありがたい。

それにしても聞けば聞くほど光合成のシステムは不思議だ。
頭にきちんと入っていないので全然説明できないけれど、
光のエネルギーを利用し、いくつものサイクルを巧みに
まわしてエネルギー・炭水化物を合成する。

しかも、この光合成を行っているところは
他の生物が組み込まれて共生するようになって
できたものだというのだからなんだか頭がこんがらがってくる。

僕たち、いや地球上のほとんどの生物のエネルギーの
源はこの光合成によって合成されたエネルギーだ。

このシステム、このシステムを体内に持つ植物たちが
いなければ僕たちは生きていけない。

この巧みなシステムを人間は古くから研究しているけれど
まだまだまねはできないんだよね。

自然は偉大だ。

光合成を含むこの世界のたくさんの未解明のもの、
知りたい、理解したいという知的好奇心はあるけれど、
それと同時にずっとわからないままであってほしいとの
思いもある。

わからないものがあるからこそ、人は謙虚でいられるから。
自然に、この世界に敬意を払うことができるから。


大学で色々と事務手続きをしてnojoに戻る。

戻ってくると、nojoで胡蝶蘭の切花とアジサイとブラシの木を
販売していた。

少し離れたところにある温室で栽培しているものだ。

ブラシの木にはだいぶ心が動いたけれど、
花壇にもいっぱい花はあるし野菜もたくさんあるので
今回はやめることにした。

胡蝶蘭だったら買って誰かにプレゼントするんだけど、
今回は胡蝶蘭は切花だし、ブラシの木は美しいというより
僕の美的感覚からはものめずらしい部類だったので
遠慮した。

果てさて・・・京都に行くとそれだけでほとんど一日終わってしまう。
ゼミレジュメ提出日まであと5日・・・。

いまだ論文の海の中におぼれている僕・・・。

明日はたまねぎの収穫!楽しみだなぁ。


オイオイ、現実逃避してどーする。



<写真>
移植を終えて広々ポットに鎮座するTigerella、
本葉がでてきたリーフレタス、
なんだか本葉もふと短いPink Banana。

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blackpigのnojo作業メモ
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