昨日の天気予報でわかっていたけれど、今日は大雨。

何もすることがなくて、家の窓からボーっと雨の降る様子を眺めるのは
嫌いじゃないんだけど、やることがあって行動する日が雨だとちょっとブルー。

いつものように苗の様子を見に行ったら、また加賀節成の苗が齧られていた。ぅぅなんてこと。
誰の仕業だろう。ウリハムシだろうか。

ウリハムシはカボチャやトウガンなど、ウリ科の葉っぱと見るやどこからともなく
駆けつけてきて、円を描きながら葉を食べる、オレンジ色の虫。
でも丸くはないなぁ・・・。齧りあと。

ペットボトルでホットキャップを作らないといけないかもしれない。
大きくなってからなら少々食べられても苗はびくともしないけど、
二枚しかない葉を食べられてしまっては致命傷。

徒長してもやしになるのはよくないんだけど、とりあえずやんわりと新聞紙をかけた。

育苗ハウスのセル苗に水をやろうとすると、技官さんが
「今日はやるとしても少しでいいよ。雨だし。やりすぎると徒長するよ」
とアドバイスを下さった。

ハウスは雨がかからないし・・・と単純に考えていたけれど
雨だと湿度も高いし日光が雲でさえぎられるので
土からの水分蒸発量はかなり抑えられる。

今日は水遣りはやめておこう。


今日は実験計画発表会。
・・・質問に対してうまく答えることができなかった。
まだまだ勉強不足を痛感。もっと論文を読まないと。

数日前から気づいていたのだけれど、もうツバメがやってきている。
今日は雨だというのにものすごいスピードで空を駆けていた。

ツバメの飛び方はスマートでかっこいい。
ばたばた、という感じでなくて、最小限の力で
空を滑空している。方向転換も自由自在。
今は巣作りでもしているのだろうか。

雨が降ってぐっと温度が下がってきた。寒い。
暑かったり寒かったり。風邪に気をつけよう。

にょきにょきと疲れを知らないアスパラのため
今日も技官さんは雨具を着て収穫作業。お疲れ様です。

もうすぐゴールデンウィーク。今年は金曜を休みとするとすごい連休。
僕はゼミの用意と畑仕事にいそしもう。天気になるかな。

技官さんの一人はうちの田んぼの田植えらしい。
平日仕事がある兼業農家の方々にとってゴールデンウィークは絶好の
田植えの機会。

技官さんいわく、
「うちのみんなは趣味だよ。儲けられなくてもいい。大変だけど、作っていたらとりあえず自分たちは食べられるから」

ご両親もご健在で、苗が心配で毎日見に行かれるそうだ。

nojoの技官さんたちもそうなのだけれど、
農に携わっている人たちは皆さん肌のはりがよくて、
生き生きとしていらっしゃるように見える。


今年も減反があったらしい。

どうして耕作のできる土地を放棄しないといけないのだろう。
自給率は下がる一方、世界には耕作したくても
できない土地がたくさんあるというのに。

自国で作れるものを作らず、貧しい国々からも食糧を巻き上げて
多くのものを無駄にしている。

本当に苦しいとき、お金じゃ食べ物は買えない。

自分の食べるものの一部でいいから、自分で作りながら生きていきたい。

そうすれば、食べ物を作る人の気持ちも、命を捧げてくれる生き物たちの気持ちも、
食べる側の気持ちも少しは感じられるようになるだろう。

生きる糧の大切さ。

身の回りには食べ物があふれ、
僕たちは生き物の原点にある大事な気持ちを失いつつあるように思う。

雨がやんだ。明日は晴れるかな。

<写真>
大きな双葉の栗カボチャと葉を齧られた加賀節成。