2013/02/04 (月)
* 昨日、長年 婆誰坂界隈の住人から頼りにされた偉大なるHD(ハードディスクではありません ホームドクター)の婆joyが身罷りました 現役を辞して数年、暇をみつけては折り畳み椅子を提げて徒歩で数分の地域の介護施設へ出向き医療相談ボランティアをしておりました
昨日は節分ということで、通いのお手伝い婆が豆とイワシと巻き寿司の調達を頼まれ、約束の時間に玄関を入ったら 廊下から奥に婆joyの動かない2本の足が見えて動転、 すぐ前の婆友宅に助けを求め現場にとって返し、しばし二人でワナワナ震えていたとか
やがて気をとりなおし婆友が110番、「場所はババタレ坂の・・・・」と説明するも言葉にならず 「はっきり番地を言うてください」と怒られたそうな そら、妙寺署の若い警官は知らんやろな 地元なら『ばばたれ坂』で一発OKやけど
救急隊が到着して心肺停止を確認、検視を受けるべく搬送されていきました お金持ちで独居老人の不審死ということで、長時間事情聴取された第一発見者のお手伝い婆さんは疲労困憊しておりましたですよ 前々日 銀行で下した多額の現金は手つかずで他に乱れた箇所は見当たらぬということで死因は急な病勃発ということで一件落着、 あたりに夜のとばりが降りる頃、婆joyは家族と離れかつて大恋愛で結ばれたというご主人との愛を育んだ婆誰坂麓の「小さな我が家」に帰って参りました
皆さん、まぁ聞いて下さい この婆joyの見事なエンディング すでに10数年前から自分の死ぬ時の準備を始めて、誰にもわかるように自分のベッドの頭元に万一の場合の覚書を貼っていた (住所 氏名 血液型 罹病名 薬 連絡先 臓器提供カード) 「尊厳死協会カード」(意識がなくとも一切の延命処置を望まない旨を記し、一年間の会費¥2.000払う) 遺影も決めた 自分のいちばん気に入った葬儀場の生前予約済み 等々
そうして、自分が倒れた場合の万全の準備をしていながら、誰のお世話にもならず独りでいったのは婆joyらしい この9日に米寿のお祝いを地元の医師会でしてくれるのだと とびきりのドレスと帽子を誂えて、 それが旅立ちの衣装になるなんてね・・・・ やっぱし人生は思い通りにはいかないものなのね 願わくは、後悔しない人生でありたい、と思いませんか婆joyのように^^
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