2010/03/06 (土)
* 今夜のNHKのど自慢チャンピオン大会で頂点に立ったのは五木ひろしの「契り」をソフトに歌い上げたブラジル出身のホベルト カザノバさん
控え目で誠実そうなその人に、記憶にある一人のブラジル人が重なって見えた 15年前のその日、初対面の青年はブラジルの銀行員で日本には国費留学で来たと言っていた 1月15日は祝日で、近所にピアノ教室主催の音楽鑑賞会があり その後 簡単なおつまみを用意されていたのをつまんで和気藹々の時間が流れていった 充分時間が経って、食べきれないサンドイッチを彼は「これを戴いて行っていいですか」と断り丁寧に紙に包んでいた 終盤に プレゼントを抽選で貰えることになり 彼には醤油が当たって「これは役に立つ」と非常に喜んでいたのを覚えている
その2日後に阪神大震災 風の噂に西宮から来ていたあの青年は潰れた下宿の前で自分のパソコン一つ抱いてボーゼンと立っていたと聞いた
あんなに喜んでいたのに、 きっと醤油は使う暇がなかっただろうな。。。
ブラジルの公用語はポルトガル語 「やぁ、こんにちわ!」は「ボンジーヤ!」て言うんだって あの時教えてもらったたった一つの挨拶語
もしか、もしかもう一度出会ったら 言ってやろうと思うんだ
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