2009/12/02 (水)
* 昨日早暁、古い街道筋の一角 婆誰坂を照らしていた一つの星が静かにその瞬きを止めました ご町内の最長老御歳百寿の時計屋のご隠居は、最後の明治生まれ 足が弱るまでは腕のいい技術屋さんでした かんたんな修理なら待っている間にちょちょいのちょい 先の大戦では中国大陸に出征、シベリヤ抑留の後復員 余生はゆったりと大河の流れのごとく(政界の長老がたもかくあれカシ、欲を捨てると楽だぞー) 天命を生ききった その生涯には勲章もなく名誉の称号も付くことはなかったけれど、 不思議なことにお爺さんの回りは目に見えない財産に満ちていたのよ
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