＊　白浜ツアーご一行の内の７０代のサチコさんは、かなりドラマチックな女の半生を生きている　　　　　　

南河内の旧家より婆誰坂界隈の旧家に嫁いだ５０年前から、厳格な姑に仕え　その姑様や小姑にまつわる数々の逸話がある　　　　

百歳近い天寿を全うされた姑様を見送ったのが去年の春、サチコさんはようやく自由の身になった　　　　　　
淡々と話すサチコさんの、一昔まえの田舎の旧家にあった嫁姑の壮絶な戦い（？）に息を呑む　　
　　　
枕を並べて聞き入る我々３人の目はますます冴える　　
そして　ときどき　可哀そうなのに笑ってしまう　　　　
それはサチコさんの健気さに打たれるから
いつもいつも我々の旅の夜は同じ話で盛り上がる　　
　　
幸せを数えたら片手でも余るのに、不幸の数は両手でも足りない・・・という歌もあったね　　　　
古い屋敷に一人暮らしだけど今が最高に幸せというサチコさん　　
　　
今回の旅は、「一度パンダが見てみたい」というサチコさんの希望をかなえてあげようと、３人が計画したのでありました　　
　

(1) しゅうめい菊　　 (2) (3)