2008/03/21 (金)
*鞆淵の山に行ってきました 龍門山(標高756m)と並ぶ飯守山の裏側に、その過疎の村はあります
龍門山の北斜面には陽光を浴びた柑橘畑が中腹までひらけている 反対斜面の鞆淵側には蜜柑の木は一本もない それほどに冬の寒さが厳しいのである
戦時中は杉ヒノキの植林が盛んだったらしいが、現在はその頼みの林業も国産ものは衰退の一途である
この住みにくい環境ゆえに村を離れる人々は多い 夏の冷涼な空気ときれいな水をアピールして、バブル期には山の斜面に分譲別荘地を作ったりしたが、全戸がいまや廃墟となり果て無残な姿を山中に潜めている
我々3人の乗ってきた車は、急坂の途中からタイヤが枯葉とぬかるみに突っ込み とうとう登らなくなったので、そこからはひたすら足で登った
杉ヒノキの小枝の落ちた急傾斜面でなんども滑り落ちる たのみの携帯電話は圏外となってしまった 何にも物音のきこえない「人っ子一人いない」という空気は恐ろしいもんだね しかし 誰も居ない、誰も来ない、こんな所にも 野の花はたしかな季節を告げている 街の生活に疲れたら いつでもここへおいでと言うように^^
-
|
(1) 昼なお暗き。。。 この斜面を何度も滑ってこけたよ、痛てて・・・
(2) 樹林帯に自生する「地えびね」はまだ蕾がみえない ふかふか自然の腐葉土は温かい羽毛布団のよう
(3) 純白の「ショウジョウバカマ」の群生 クリックしてみてね
|
|