冷や飯に「うるか味噌」
2007/09/02 (日)

hare.gif 天高く。。。残暑復活(><)、ギンギンの34℃  
* あんまし暑くて日中は畑に行けやん  
相棒は夕方水遣りに来た???  

+ 今日は「テルミー講習会」に行ったので、日記は休むつもりだったが、karinoさんから「鮎」のネタを貰ったので それに因む話を一つ  

紀ノ川は、昔から鮎の解禁になる5月から鑑札を持った釣り人達で夏中賑わったものだ  
雨の後がよく釣れるそうで、大水の出た翌日は胸まであるゴム長靴に身を包んで夜釣りの光景がよく見られた  

なんと言うても、新鮮なのは「塩焼き」が美味しいが、また保存用に「甘露煮」や、他に鮎のはらわたにお味噌と砂糖を加えて練った「うるか味噌」というのもある  
これは、下手に炊くと不味くて駄目だが、上手の手に掛かると絶品となる  

小学校6年の頃、近所の仲良しと山越えで その子の叔母さんの家に行き、お昼時だったのでその叔母さんが「お昼食べて行き」と言うて 
よそってくれたのが、お茶碗一杯の冷やご飯に「うるか味噌」を塗り付けたもので、かなりグロテスクな色をしていた  

決して裕福な農家ばかりではなかったその時代、それでも つましい一家のおばちゃんの温かい心づくしだったと思う  

私はというと、そんなものを目にしたことがなかったので こわごわ口に運ぶと、それがまぁ、なんと頬っぺたの落ちる美味しさで、未だにその時の事を覚えている  

大きくなってからも、「料亭の味」とか、高価なうるか味噌をいろいろ賞味させて戴いたが、あの時ほどの感動モノには巡りあっていない  

後に聞くと、その叔母さんのご亭主は鮎釣りを生業とする人で、叔母さんの料理の腕も鍛えられたものだったのだろう  

子供の舌だからと ゆめゆめ侮ってはなりません  

 
婆誰坂の家庭菜園 和歌山
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