2007/07/03 (火)
昔、村境に今はもう使われていない屠殺場があった 小学校時代、その近くから通ってくる友達がいて そっと教えてくれたのを今でも覚えている
「牛はね、車で運ばれてきて そこの門をくぐると、車から降りるの嫌がるんだよ でも最後は観念して中に入るんやと そいで、いよいよ最期と知ると、大きい目から涙をポロッと流すんやて」 幼心にその場面を想像して「牛に生まれんでよかった」と思ったもんだ
さいきんの牛肉騒動に思う 牛はちっとも悪くない 人間の為に飼育されて死んでゆく牛の一滴の涙を見たら、悪い事はできやんはず。。。。 見んようにしてたんやろか
うちの田舎では農家はどこの家でも 農耕用の牛と乳搾り用の山羊を飼うていた 家族と同じ棟に住んで そりゃぁ大事にされていたもんだ 餌の葉っぱ摘みは子供の仕事だった うちの山羊は「プラタナス」の葉が好物だった 台風で倒れた木をナタで切っていて親指にグサッと刺さった傷跡が今も残っている
いつの間にか機械が牛に取って代わり、農作業が楽になった分 人の心も変わってきたような気がする
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