読書
2005/08/15 (月)

曇り一時雨。

ナス剪定と誘引など小作業。

今週末、息子の校内合宿がある。予算が限られるので、食料など提供できる保護者はして欲しいらしい。お米屋さんが家業の方がいるらしいのでとりあえず主食は確保できるらしい。息子に「タマネギくらいなら提供できる」とマネージャーに伝えて欲しいと言っておいたら、顧問の先生に「家は畑やってるのでまぁ色々あります」などと言ったとのこと。

そ、そりゃ3人家族だと食べ切れないくらいナスとキュウリはできるが、45人もの食べ盛りの高校生の副菜の野菜をまかなえるものは無いんだよね。タマネギだってカレーライス一食分くらいなのだ。紫タマネギの方がたくさん残っているからこれも黄タマネギと同じように使ってもらったとしても、二食分。あとはカレー用に人参を5〜6本というところか。


テレビの終戦の日の特別番組を聴きながら、これを書いているんだけれど、昨日電車に乗っている間に読もうと、芥川賞受賞作品が全文載っている文藝春秋を買った。「土の中の子供」中村文則著。幼い頃からの虐待に対する恐怖に無感覚になるために、無意識のうちに自分の日常に暴力に対する恐怖が一種不可欠な要素になるというマゾヒスティックな主人公の話。

その受賞作品よりいつも興味を持って読むのは選評。当代の一流の書き手たち(評価を異にする人もいるだろうが)が、受賞作品や候補作品についての論評を限られた文字数で書いてあるのだから、面白くないはずは無いのだ。新聞に書かれたものも読んだけれど新聞には載っていなかった山田詠美氏の論評なんて、おばさんの(失礼!)おしゃべり風に書かれていて、笑ってしまう。

「運命の8月15日」56人の証言っていうのが載っていた。こちらは面白いか面白くないかという不遜なことは言ってはいけない。戦争の体験を語り継ぐということが趣旨だと思うので。印象深かったのは後藤田正晴氏の「自裁した友の最後の挨拶」


最近よく読む作家は、石田衣良(図書館に行っても一冊も無いことが多い人気のすごさ)、篠田節子。両方とも直木賞作家だった。通俗的といわれようが面白いものは面白いのだ。

 
コンポスタレディの菜園雑記
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