「ゆとり教育」っていったい何だったんだ?
2004/12/15 (水)

平年並みの寒さの一日。朝のうちパラパラと小雨。

ヤーコンケーキを作った。先日のリンゴケーキとほとんど同じレシピ。
シャキシャキ感が残って新食感。でも味はやはりリンゴには負ける。
去年も作ったんだけれど、今年は生地の中に混ぜ込んだ。

畑の話題でなく恐縮だけれど。

今日の朝刊の一面に「ゆとり教育の転換」という記事があった。
二つの国際調査の結果、小中学校の授業時間が30年ぶりに増加することを検討している。

「ゆとり教育」のまっただ中で育った我が息子は授業時間から見ればここ30年くらい最低レベルの教育を受けたことになる。一部の学校を除けば公立校は基礎重視で自分で考える応用問題や実験の時間が減らされた。息子の中学校では、文化祭もなくなった。
科学部なんていう部に所属していた息子は市主催の夏休みの宿題などの展示以外、親がその成果を見られる機会はない。体育関係や音楽関係の部に所属しているお子さんたちのお母さん方がうらやましかった。

余談だが、息子が入学する年に卒業した科学部の先輩たちは、新聞社主催のコンクールで入賞したし、過去には全国一の実績も持っている部だったのだ。先生の指導力とたまたま科学部に所属する子供たちの能力が足りなかったのだといわれたらそれまでなのだけれど。

小学校時代から宿題は少なかった。夏休みの宿題も少ない。子供に過剰な負担をかけるから、との理由らしい。習い事や塾へ行くお子さんが多いから「ゆとり」がなくなるから。
教科書、特に息子の小学校時代の理科の教科書は「いったいこれは何なの?」と思うくらい、答えの書いてない教科書だった記憶がある。答えが書いてないのは学校で実験などをして自分で探すのには問題提起としてはとてもいいと思うが、肝心の時間が足りなければ意味のないものになってしまう。後で読んでも、さっぱりわからないだろう。

学力低下の原因となったらしい「ゆとり教育」のまっただ中で教育を受けたごく普通の公立校へ通う大多数の子ども達に対する責任はこれから先誰がどうとってくれるのだろう。

 
コンポスタレディの菜園雑記
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